和田朋也さんプロフィール

わだ　ともや／埼玉県越谷市出身。投手。中学時代は硬式野球チーム「浦和シニア」でプレー。中学３年春に全国４強入り。山村学園では１年生の夏の県大会から主戦として活躍。３年生の夏の県大会では決勝初進出。２０２０年桐蔭横浜大学に進学。

――山村学園への入学を決めたきっかけについて聞かせてください。

小学生の頃から野球をやっていて、高校でも続けたいと思っていました。進路を選ぶにあたり、私には強豪校に入って勝って当たり前の環境で野球をするよりも、中堅校に入って強豪を倒したいという思いがありました。その方が勝ちの喜びも大きいし、個の実力をアピールするきっかけになると思ったからです。

そのなかで山村学園を選んだのは、小学生のときに所属していたチームの先輩が山村学園で活躍していたこと。コーチから「一度練習に行ってみたら」というアドバイスをいただいたことが大きいですね。野球部の練習に実際に参加してみたところ「いいな。ここで野球がやりたいな」という思いになりました。これが山村学園への入学の決め手になりましたね。

――高校生活３年間の思い出というと、やはり野球でしょうか。

そうですね。モチベーションが下がりかけた時期もありましたが、野球に全力を注いだ３年間でしたからね。印象に残っているエピソードを挙げればキリがありませんが、絶対に外すことができないのは高３の最後の夏の埼玉県大会決勝戦ですね。残念ながら花咲徳栄高校に大差で敗れはしたものの、最後までマウンドに立ち続けることができましたし、３年間の集大成を見せることができたと思っています。今後野球を続けていくうえで、大きな自信になりますね。

勝った試合は楽しい思い出ばかりなのですが、３年生の春の関東大会の習志野高校戦はひときわ印象に残っています。春の選抜の準優勝校の習志野を倒したというので、試合終了直後から、「LINE NEWS」で取り上げられたほか、Twitterでもトレンド入りしたんですね。丸一日、ラインの通知やTwitterのダイレクトメッセージが鳴り止みませんでした。「ついに強豪を倒したんだ」という実感が湧き上がってきたのを覚えています。

――辛い思い出についてはいかがでしょうか。

１年生から公式戦に出始めて、２年生の時に背番号「１番」をもらいました。野球は結果が全ての世界ですし、「１番」だからこそやらなければいけないことがある。「１番」ならではのプレッシャーと責任の重さを感じながら野球をしなければいけなかったことが、いちばん辛かったですね。この重圧を克服したというわけではありませんが、いつも「できる。絶対にできる」と自分自身に言い聞かせていました。

――野球以外の思い出についてはいかがでしょうか。

正直なところ、野球に明け暮れた３年間でしたから何とも言えないところではあるのですが、文化祭は楽しかったですね。一般開放の日には野球好きの方々が多数来校されて、声を掛けていただいたり、なかには写真撮影やサインをお願いされることもありました。照れ臭い部分もありますが、今となってはいい思い出ですね。

オフの日は基本的に自宅でゆっくり過ごすことが多かったのですが、野球部の友人と大宮で買い物をしたり、ボーリングやカラオケに行くこともありました。これもいい思い出です。

――山村学園への入学を考えている方向けにアピールポイントを聞かせてください。

まずは何といっても、駅から近いところですね（笑）。それから、ユニークな先生が大勢いらっしゃるのが大きな魅力ではないでしょうか。教頭先生は野球部のことを本当によく理解してくださっていましたし、渡辺先生は非常に情熱的。野球部の試合が終わるたびに教室に新聞を持ち込んできて、授業中に読み上げてくれていましたよね。それから、古文の奥富先生も試合中の写真を選手に配ったり、教室に飾ってくださいました。今振り返ってみても面白いですね。

――最後に今後の進路と夢について聞かせてください。

桐蔭横浜大学に進学して、野球を続けます。同大学を選んだのは、「大学生だからといってノロノロせず、きっちりやることが大事」という練習方針が、山村学園の岡野監督のそれと似ていて、自分に合っていると思ったからです。野球部の練習にも参加させていただきましたが、「ここなら４年間やり切れるぞ」という手応えがありました。これからの４年間でじっくり実力をつけて、プロ野球の世界を目指したいと思っています。